ドローン事業部門Drone

優れた技術と豊富な経験を活かして
ドローンによる社会課題解決に取り組む

社会全体の課題である労働力不足の解決や今後増加していく各種インフラの点検作業の効率化を目指し、ドローンによる各種ソリューションを提供しています。
グループ会社のトーワドローンサービス株式会社は、ドローンを活用した建設・測量分野でのサービスおよびドローンで取得したデータの加工・分析、ドローン操縦の教育などを実施しています。
ここでは、ドローン事業部門が取り組んでいる内容を一部紹介いたします。

インフラ点検

国内の公共インフラ設備は高度経済成長期に建設されたものが多く老朽化が進み、点検保全作業が重要になっていますが、点検従事者減少、点検作業の効率化など多くの課題があります。そこで、人間の近視・目視点検の補完や代替手段としてドローンによるインフラ点検が導入され始めました。
グループ会社のトーワドローンサービス株式会社では、空飛ぶドローンの他にも水中ドローン・マルチアングル撮影機など、撮影対象に合わせて最適な機体をご提案し、撮影からデータ解析、報告書作成までご提供いたします。

ドローンから鉄塔を撮影
撮影画像から錆などの変状を抽出
撮影画像から発熱箇所を抽出

山間部における人肩に代わる重量物運搬

「現場作業員の事故を減らしたい」そんな思いから始まったソリューションです。これまでヘリや歩荷で運搬していた荷物を、ドローンで安全かつ素早く運搬します。山間部の鉄塔建設の資材運搬業務や建設工事の法面工事などで、約40㎏の電工資材や4ｍの長尺物や塗料缶の運搬実績があります。作業員の滑落などの労災リスクの大幅軽減、作業時間の短縮を実現しています。

ドローンによる運搬例①
ドローンによる運搬例②
※画像をクリックすると動画が再生されます。

マイクロ波通信における支障木調査

マイクロ波無線の伝搬路は、山間地等アクセスが困難な箇所が多く支障木の特定が困難なケースが多くあります。本技術は、ドローンで空撮と樹木の植生の測量を同時に行い、これらにマイクロ波伝搬路を可視データとして重ね合わせることで、支障木の「見える化」を行い、1本単位での特定を実現します。さらに、10年後の植生の状態を三次元シミュレートすることで、将来的に伝搬路を遮蔽する支障木の特定が可能になります。本技術は、2022年1月第5回「インフラメンテナンス大賞」の総務大臣賞を受賞しました。

マイクロ波伝搬路イメージ図
三次元データによる支障木の可視化

ドローン操縦に関する教育、講師の派遣

「空の産業革命」と言われるドローンは、さまざまな分野で急速に普及しています。その一方でドローンの落下事故など芳しくないニュースもあり、ドローンの取り扱いにはより深い理解が求められるようになっています。
当社のグループ会社であるトーワドローンサービス株式会社はJUIDA認定ドローンスクールとして、ドローンに関する基礎的な知識・関連法令から実際の飛行まで丁寧に指導しています。講習修了後、受講者にはJUIDAが定める申請手続きを行った上で「無人航空機操縦技能証明証」が交付されます。
また、2022年12月5日から国家資格としてドローンの免許制度が創設されました。
トーワドローンサービス株式会社でも国の登録を受けた講習機関(二等資格の登録講習機関)として認定を受けており、「二等無人航空機操縦士」の技能証明を取得することが出来ます。
基礎的な講習以外に、実際の現場に即した独自の講習カリキュラムを用意しております。また、インストラクターを各企業に派遣し、操縦業務や専門的知識の研修を実施しています。

使用機体について

実際の業務で使用する機体を紹介します。

M300（DJI製）

ペイロードを使い分けることで、点検から航空測量をはじめとしたさまざまなニーズに対応いたします。優れたカメラ性能を持ち、自動航行にも対応しているため、人が近づけない場所での作業も可能です。
FlyCart30（DJI製）

あらゆる地形や全天候に対応した輸送が可能です。IP55の防塵性能で雨や砂埃にも対応し、レーダーと両眼ビジョンシステムで安全な飛行を実現します。完全自動制御飛行も可能であり、物流ドローンに必要な安全性を備えた機体です。
XYZ55（山進製）

国内最大級の最大積載重量55㎏を誇り、1日に1.5t以上の資機材の運搬が可能です。運搬物を自動で切り離し可能なフックを採用することにより、作業効率の大幅向上を実現します。